捨てて前に進めないのは満たされてない錯覚
こんにちは。
問書マスタートレーナーの草刈正年です。
先日、教室業をやってるクライアントさんからこんな相談がありました。
「自分がやりたいことをやっても満足感がない」
「誰かに言われたことを、やると言いつつやらない」
「自分の中にあるできない感覚をできるに変えたい」
こんな望みを問書で紐解いていきました。
その結果、
長年捨てられなかったものが捨てられて、「できなかったことができた!」とのこと。
そこには、満たされてないという錯覚した、『満』が自分の中にありました。
その方が最初に書いた字はこちら。
「字のすべてに〇がある。〇を求めてるのかな?」
最初の一声がこれでした。
「満たされているものを見ないで、ないものを見てしまう。〇ではなく心は不完全な感じがする」
「右は自分を表していて、何かを開けたがっている」
「自分の中に知識を詰め込みすぎた感じがある、だから間隔をもっと開けたい感じがする」
「捨てたら前に進む書類を捨てられないでいる。ちゃんとやってない自分を許せてない」
立て続けにこんなことを話されてました。
そこで、ピンときたので、こんな問いをかけました。
「満たされていない前提で、この字を見ていますが、満たされている前提でこの字を見たら、本当はどう書きたいですか?」
そして次に書かれたのがこちら。
「サンズイに変化がありました。かかえてきたものを流すという感じにしてみました」
「そして右側は自分の壺です。自分の壺の中には、すでに必要なものは入ってるというように感じました」
「そしてついにわかりました!書類は捨てられます!だって自分の中に入っているから!」
なんか閃いたのか、元気にそんな言葉を伝えてくれました。
満たされない前提で見ていたのを、満たされている前提にリミーニングし、それはなぜか?をアート思考で紐解きました。
すると、執着していたものは、自分の中に入っていることに気づかれたようでした。
でもこれだとまだ不完全です。
まだ「そんな気がする」という直感レベルにいます。
どうして自分の中に入っているのか?どうして大丈夫なのか?
これを信じ込みレベルに仕上げていきます。
「自分の中にある壺に何が入っているんでしょうか?」
「どうやったらそれを出せるのでしょうか?」
次はこれに取り組んでもらいました。
そして書かれたのがこちら。
第一声が、
「指で書きました」とのこと。すごい発想力です!
「右側の表現は、下から上に出せば、頭から上に出るを表しました。下は心です」
さぁ、いよいよ大きなヒントがでてきました!
再び質問します。
「心をどうやったらボンと出せますか?」
「自分の壺には、3つの隙間があり、4つの塊があります。これは何だと思いますか?」
すかさず出てきたものにリミーニングをしてみると、
「これは循環です!4つを循環させると心が開いてきます」
「触覚、視覚、臭覚、聴覚、味覚の五感を使い、さわる、見る、嗅ぐ、聞く、味わうをしたら、自分の心は開いていきます」
「まずさわる、そしてそれをしっかり見る、見えてない部分をにおいで感じる、そこに放たれているその音を感じ、味わいが生まれて心は開く」
すごいリミーニングが出てきました。
そこで、こんな問いかけをさせてもらいました。
「今まではどんな五感を使ってましたか?」
すると、その人が頭を抱えて、
「あー!!今まで私は触覚がありませんでした。一番に大事と言っているのに、今まで私はやってませんでした」
「触れることとは、人に近づくこと、でもなんかそこに抵抗があります」
また大きな発見とヒントが出てきました。
「どういうふうに人に近づいたら、安心して心を開いて話ができますかね?」
「五感を意識してもう一度書いてみましょう」
さらに問いかけます。
そして最後に書かれたのがこの書。
「五感をつなげました。今までバラバラだったけど、つなげることで、すごく気持ちが落ち着きました。人に触れていくこと、人とつながっていくこと、これが自分の五感を引き出す力です」
「私の中には、知識だけじゃない、経験からの五感の力があります。そしてその力で私は人とつながっていく力があります」
「なので、モノがなくても、私がいれば私の中に必要なものはあります」
「自分の思い込みで満足しないをやっていたけど、書類を捨てるのもこれでサクサクできそうです、しっくりきました!」
最後はこんな感じでした。
「なんかこんな気がする!?」
変化と変容はここから始まります。
まずはこれを起こすには、今まであたりまえのように意味づけしていたものを、リミーニングして他観点を使って、再意味づけしてみることです。
『満たされていない』から『満たされている』としたら?
ここから、新たな直感が発動します。
だけど、「なんかこんな気がする!?」という直感レベルだと、まだ現実化は半分の確率くらいです。
「自分は大丈夫です!」そう言って、上空3000メートルのヘリコプターから飛び降りようとする人を見たら、「えっ!?何が大丈夫なの!?ちょっとまて!!」ってなりますよね。
直感レベルだと「なんか大丈夫な気がするんです!」っていう感じになります。でもこれ、怖いですよね^^;
いくらパラシュートを背負っていたとしても、「大丈夫な気がします」じゃ、怖いですよね^^;
これ、脳もまったく同じ反応です。
「いや!それを怖いから!!ちょっと待って!」そう言って、脳は体を止めに入るでしょう。
一方で、信じ込みレベルの人は、
「大丈夫なの?」と聞かれたら、
「大丈夫ですよ!パラシュートはプロと10回は乗って、1人でやる訓練を3カ月特訓して、プロに大丈夫と言われてるんで!」
「予備のパラシュートもあるので、万が一もないです!」
ここまで言えて、やっていると、脳も安心して、「いってらっしゃい!」と行動を起こさせます。
どうして大丈夫なのか?
その理由を言葉で言えると、より強い行動決定をすることができます。
「自分の中に入っているから大丈夫」から、
何が入っていて、それをどうして自分は使えて、それを使うと何ができるのか?
ここまで考えていくと、確実に行動を起こし、今を変えていけます。
意識してみてくださいね。
今日もありがとうございました。